結果報告(12月5日)

 観たのは、この2本。 「マイマイ新子と千年の魔法」はノーマークだったものの、ネットを巡回中たまたまこの作品を紹介したblogに当たって、非常に評判が良かったので急遽鑑賞することに。たまたま岐阜県内でも上映しているところがあったので、早速行ってきました。
 やあ〜、これはホントの傑作。本気で多くの人に観てもらいたい作品。その瑞々しい表現やリアリティあふれる子供の世界に脱帽。また昭和30年代の田舎の風景と1000年前の国府平安時代か?)での生活がクロスオーバーするファンタジックな展開は、今敏監督の「千年女優」にも通じるアニメならではの表現。(制作したスタジオがMAD HOUSEであることも重要。今年は既に「サマーウォーズ」がある。)
 何も起こらないのにドラマチックなストーリーは、それでいて人間生活の機微や子供の時代の楽しさ・理不尽さ的確に描き、色々な経験を経て大人になっていく過程を丁寧に描いき出していく。非声優系のキャストを多用しながら、リアルな芝居を成立させていることも注目に値する。
 「萌えアニメ」ではないのに、主人公(ヒロイン)新子がリアル「アホ毛」(お約束として感情表現に連動してピコピコ動いたりもする)キャラなのが何げにスゴい。(アニメ映画として)今年の終わりに現れた真のダークホース、必見の1本。近所で観ることが出来る人(少しぐらい遠出してもいいぞ!)は必ず足を運んでほしい。
 2回目の「マクロスF」も普通に面白かったんだけど、CG炸裂の戦闘シーンは動きが速すぎて観づらいので目が大変疲れました。「マイマイ新子」もこれぐらい客が入ってほしい。
 今年は「ジブリ映画」が無い年なのだが、ホントにアニメ映画の当たり年。来年は今敏監督や原恵一監督の新作も控えているので、当分この状況が続きそう。(「東のエデン」、「マクロスF」の2本目もある。)
 今、ボクたちは日本のアニメ映画と言えば「ジブリ」という状況が変わっていくであろう、その過渡期にいるのだと思う。「ジブリ」を越えるものは「ジブリ」以外の場所から現れることになるから、以上。
マクロスF VOCAL COLLECTION「娘たま♀」

マクロスF VOCAL COLLECTION「娘たま♀」

劇場版 マクロスF~イツワリノウタヒメ~「CMランカ」

劇場版 マクロスF~イツワリノウタヒメ~「CMランカ」

マイマイ新子と千年の魔法  オリジナル・サウンドトラック

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マイマイ新子 (新潮文庫)

マイマイ新子 (新潮文庫)