結果報告(11月15日)

 フレデリック・ワイズマン特集の2日目。観たのはこの2本。
  • 「病院」
  • 「法と秩序」
 これも初期の作品なので、上映時間自体は短いのですが、それぞれ大変面白い内容。
 「病院」はまさに「病院」の実状を追ったもの。とんでもない分量の液体を吐き続ける白人男性の悲哀。ガチで刺されて運び込まれた黒人男性など、まるで群像劇を観ているような臨場感。ちょっことスコセッシの「救急車」を思い出したりする。これまたモノクロのシャープな映像が美しい。
 続いての「法と秩序」は所謂警察密着もの。日本のTVでもあるが、そこで展開される人間模様が秀逸。警官の人間性や事件に関わる一般市民の心情、当時のアメリカの市民社会が的確に切り取られているという印象。今も昔も変わらない人の営みを感じる1本。以外と殺伐としていないのが面白い。
 総じてワイズマンの作品は、的確な記録としても優秀なのに、その上映画的に面白い作品が多いということが確認できたと言う感じ。今回は時間の関係もあって5本しかみることが出来なかったンですが、今後も作品を追いかけていきたい。