結果報告(10月24日)

 今日は中古CDバーゲンの日だったので、買い出しに。60〜80年代の紙ジャケを中心にたくさん買いました。そのあとレイトショーへ。観た作品はこれ。 アメリカ産ドキュメンタリーとしては王道の「応援型」作品。(マイケル・ムーアなんかもこの類だと思う。)
 いい歳こいた(50歳)のおっさん二人組のメタルバンド(編成は4人)アンヴィルの現在を追った内容で、若い頃それなりに評価を受けていたにも関わらず、結局はメジャーになれず、今に至るまでインディーズ(自主制作ね)をやっている彼らの現在と、その音楽に対する飽くなき情熱と現実に厳しさを的確に、丁寧に追っかけている。
 「死のロード」との呼べるような過酷なヨーロッパツアー(マネジャーいい加減過ぎ)、なけなし資金を投入した新譜の制作(なんと13枚目のアルバム)とその結末。そして、がんばった人は報われるということを証明するかのような奇跡のクライマックス。
 80年代メタルやハードロックにハマった年代の男子なら全員「男泣き」の傑作。
 その愛らしく、夫婦のような(同性で結婚できるなら、リップスとロブの関係は多分理想の夫婦。)二人の50男が垣間見せる人生のドラマに共感と感動を覚えざるを得ない。音楽を愛する全ての者(聞くだけの人も)の思いを代弁するかのように、監督のサーシャ・カヴァシは、悲惨でありながら、それでいて至福の時を過ごす二人の漢(オトコ)を追い続けます。
 作品の終わり、ふと現実に戻って考えると、決して状況が好転した訳では無いアンヴィルの面々が、明日もまた音楽を続けていける、そのエネルギーの源となったであろうクライマックスの出来事の舞台が、日本あったことに少し誇りを感じました。(あの渋谷の交差点の光景はホントに素敵。)そういや、イギリスのバンドManic Street Preachersも日本でのライブが切っ掛けで解散を思いとどまったというエピソードがあったよな。
 映画を観た人全員がアンヴィルを応援したくなる、そんな素敵な1本なので、ぜひかかっている劇場が近くにある方はご覧いただきたい、以上。
This Is Thirteen~夢を諦め切れない男たち~

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Metal on Metal

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