結果報告(4月3日)

 平日ですが、3日(金)が最終日と言うことで仕事終わりで名古屋まで行ってきました。見た映画はこれ。
  • 「グロテスク」
 久しぶりの白石晃士監督作品。名古屋でもそのうち公開になるであろう「オカルト」の予習として。内容はというと、変態が通りすがりのカップルを拉致って、いたぶりながら人体破壊・人格破壊を繰り返すというもの。エロ(AV的)、残虐(悪趣味)というなかなか他人に薦めにくい作品。でも「ホラー映画」としては誠実な1本なのでそれなりに多くの人に観ていただきたい。ただし、コンセプトが「支配と非支配」であるので、ゲームに重きを置いた「SAW」や「ホステル」をお望みの観客は残念な思いをしたかも。
 ビデオ撮りで、小規模な低予算映画というハンデがありながら、しっかりとした照明とセット(小道具)、予算の無さを補うために上手く状況を限定している。(しかしながら残念なのはDLP上映という環境。)
 低予算なので、加害場面は控え目。僕は「刺す」描写が苦手なので胸がキューーンとしたり、お腹をグッと摘まれるようなシーンが多くてたまりませんでした。(近くに座っていた客もソワソワしてました。)電気のこぎり(by Makita)の使い方andその後の処理は斬新だと思いました。前半のエロは正直蛇足かなと思うし(それでも3人の関係性を明示する上では合理的)、あまり広がりの無いお話にはもう少し工夫があってもいいかなと思いますが、終盤の笑うしかない展開(ユーモア!)やヒロインの長澤つぐみの長台詞など、真剣な作りに感心してしまいました。
 「ノロイ」以降のファンとして、観賞後「オカルト」が非常に楽しみになりました。