結果報告
土曜日は3本鑑賞。
北野武の最新作「アキレスと亀」。芸術に取り付かれた男の物語。ただし、北野武の特徴でもある「狂気」や「死への渇望」は薄め。内容的にはビートたけしが最近好きなもの(数学とアート)が陳列されているといった感じ。前半だけか後半だけなら面白かったと思いました。
2本目は王道アメコミの「アイアンマン」。主人公がロバート・ダウニー・Jrである時点で商業的には成功が約束されているも同然。この種の映画にありがちなナイーブさと自意識が全面にでた若手男優に絶対に出せない色気がムンムンしている。あと社長秘書ペッパー(グウィネス・パルトロー)とのツンデレーションな関係が良い。世間的には評判のいいメカ描写ですが、個人的にはエンドロールのアニメ以外はフェティッシュな描写は薄めだと思いました。
最後はターセム監督「落下の王国」。オープニングのモノクロ映像に引き込まれる。事故で入院中のスタントマンと少女が織りなす幻想と現実の物語。「癒し」や「再生」をモチ−フにした割とありがちな物語ながら、オチが意外なところへ行く。それが驚きと共に非常に心地良い。CG全盛の時代に活劇としての映画への憧憬を見事に形にしたターセム監督の姿勢に拍手。
以上、細かい感想はそのうち。
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