雨のバカヤロウ(追記あり)

 では1日目から。
 朝、麻生駅についたらバス待ちのスゴい行列。決して遅くない時間のはずがこのありさまなので、この先が思いやられる。(でも、実際にはユルい行列だったので思ったほど待たされずバスには乗れました。)
 会場についたらまた行列。去年までと違って持っているチケットごとに並ぶという方式なので、結構後ろの方に。シャトルバスに乗るの利点の1つであった「バスの人はバスの人の列」というポイントが消滅。来年はちょっと考える必要あり。入場はそれなりにスムースだったけど、横入りが割と横行していて困る。カップルや団体客が多く、一人参加の身としては少し寂しい。
 さて、ここからが大変。結局降り出した雨。それもしっかり降るから、びしょ濡れに成りながらテント建て。ちなみに場所はフォレスト。ボヘミアンの反対側に当たるスペースで、ここなら緑もいっぱいでゆったり休める。(なのでここができてからは毎年ほとんどここ。)
 準備完了ということで、ここからは会場へ。
  • 今年は10回目という以上に外野が騒がしい状態だったので、山本Pから何か発言があるかなと思い、挨拶を聞くためにサンステージへ。「あの問題」についての言及は無く、EZOROCKのエコな宣言後、そのまま「くるり」演奏開始。
  • 1発目「くるり」。アルバムは割と持っているがちゃんとライブを観るのは初めて。”ワンダーフォーゲル”から始まって少しうれしい(知ってる曲)。その後2曲ほど聞いてレッドへ。非常に安定感あり、わかりやすい曲から入るあたり、フェス慣れを感じる。
  • 安藤裕子」のスタートに間に合うと、元ブランキーのマネージャーにしてエゾの立役者の一人が長めの挨拶。Red Star Field誕生の経緯やこれまでの道を熱く語る。レッドは毎年よくうろつく場所なのに知らないことも沢山。それとステージでしゃべっている人がレッドまわりの物販でTシャツを売っていた人だと気付く。あの辺りはいつも出演者、関係者が多い。
  • 今日の本命一人目「安藤裕子」。これまたライブは初めて。一昨年の「達也セッション」でのパフォーマンスがよかったの観ることに。レッドでなぜ安藤裕子?というのがあったんですが、今のマネージャーがかつてのレッドスターの関係者だったらしいことが前説で判明。というか、ライブは納得の出来、バンド構成で十分ロックな感じ。後半の”海原の月”あたりからの流れが良い、きっちり感動的な内容に持っていく。癒し系とか、かわいらしい容姿的な面が強調されてますが、アーティスト然としたステージと楽曲で聞かせる本物だと思いました。収穫です。
  • 続いてムーンサーカスの「マボロシ」。スタートに間に合う。バタ犬の竹内、ライムスターのMummy Dの掛け合いがスゴい安定感、音もバンドサウンドでしっかり。4曲ぐらいでレッドへ帰還。途中、新生グリーンオアシスの「BUGY CRAXONE」を眺める。思いのほかミッシェルっぽい。
  • 着いたら「矢野顕子」が始まっている。昼食代わりのスープやきそばをかきこみながら遠くめから鑑賞。ピアノソロ、いつもの矢野顕子、素敵です。
  • 引き返して再びムーンへ。途中レッドスターカフェで「鼠先輩」。終わりかけだったけど人は多い。テレビと同じでやる気無さげ。(どうしてここにいるか本人が一番不思議そう)アンコールで”GIROPPON”、これも短め、少し盛り上がる。
  • ムーンで「Shing02」。バンド編成、ドラムとDJが良い。女性ボーカルが目立つ。はっきりとした政治的主張が熱い。何年か前にキャンパーで観た時と同じ(でもなぜかマント姿)。またまたレッドへが逆戻り。
  • 曽我部恵一ランデヴーバンド」、着いたら始まってた。ランデヴーバンドは初めて。”テレフォン・ラブ”とか”ラヴ・シック”とかソロ名義とのかぶりが多いが、この日は加山雄三の”キミといつまでも”で決定。曽我部の熱唱もあるが、あらめて聞くと内容が曽我部的なのに驚く。演奏は静かだが見事な安定感。ドラムの人の帽子が変。あとギターにフィシュマンズの小暮さんが参加(個人的にツボ)。お腹いっぱいになってサンステージへ。
  • 東京事変」の後半。サンステージまわりが人でいっぱい、1日目はこれがメインの人が多いですな。ステージには和装のメンバー。着物姿の椎名林檎は色っぽい。しかし楽曲にはイマイチ乗れず。亀師匠のベースなど観たい部分はありましたが、特に印象深いところはなし。大人しく行儀のいい感じで、それ以上でもそれ以下でもなし。
  • 電気グルーブ」待ちでそのままサンステージ。アーステントのジュンスカがたっぷり聞こえる。今年はどこにいても他のステージの音が流れてくるので、間接的に聞くことできる状態。少しお得な感じ。
  • 本命2つ目、「電気グルーブ」。サンでも圧巻、音がいい。「事変」の時はPAイマイチだったのは錯覚か。VJもこっていて視覚的にも楽しい。新しい曲からスタートして、定番へ。瀧がよく動く、光るジャンパーがカッコいい。しかし客がダンス系に慣れていないせいか、スタンディングエリアの中盤のノリが悪い(立って見ているだけの人が多い)。それでも、WIREみたいなハコで無い状況でも対応する電気はスゴい。最後に病気療養中の砂原さん登場に大盛り上がり。”ママケーキ〜”がアルバムと同じでヘロヘロ。感動的なオリジナルメンバー集合の瞬間でありましたが、一部不適切な表現があるので、SSTVでのオンエアーはできないかも。ちょっと余裕を持ってグリーンへ。
  • 途中レッドスターカフェのモニターにフィッシュマンズのエゾ再結成の映像が。ちょうど忌野清志郎の場面が映り、付近の人、通りすがりの人、皆が足を止めて画面に見入る。(「あっ」と声を上げる人も。)しかし以外と何の映像かわからない人が多く、ほんの3年前なのに時間の流れを感じる。現スカパラ欣ちゃんのニコニコとした表情が印象的。VTRは清志郎終わりでグランドフィナーレへ。みんなで”いかれたBaby”を合唱する姿に感慨を覚える。まわりの雰囲気が良い、VTR終わりで観客みんなで拍手。
  • 本命3つ目「ミドリ」。人多し、観たい人の数でいったらアースの方がいい感じ。案の定スタート直後に一度止まる。ボーカルの後藤まり子が最前列を気遣う瞬間あり(本当ケガ人でなくて良かった)。観やすい場所を探しながら前の方へ移動(結局後ろのほう)。"デストローイ"の絶叫で上がる。訳あって坊主のまり子、林檎と銀杏をdisるまり子。でも会場で「あぶらだこ」はあんまり通じないと思う(まり子のリアルパンク)。新しいベースの人もぴったりな感じで、すばらしい演奏(キーボードの絶叫が少なかったのが残念)、見事な破壊的ステージ。「東京事変」を観た後だからではないですが、パンク、ジャズ、ロックを融合したその音楽性と見た目以上に高い演奏力など、個人的には「椎名林檎」はこうなるべきだったという気がします。
  • フォレストでテントの様子を確認。まだ雨には対応できている模様。降ったり止んだり、はっきりしないまま夜を迎えたんですが明日晴れるか心配。ボヘミアンから「うつみようこ」さんの声が聞こえる。そういえばムーンの音がほとんど流れてこないことに気付く。
  • キャンパーズの「bloodthirsty butchers」を待つためにレッドで「山下洋輔ニュー・カルテット」。初めての本格ジャズアーティストのライブ。若いミュージシャンを配した構成ながら高い演奏力、さすがジャズ。思いのほかアバンギャルドな内容に驚くも音は気持ちいい。「菊池成孔」さんあたりからこの種の音楽を聴くようになった自分からすると、ほっほ〜ンな気分。まだまだ知らないことが多いと痛感。良ければまた観てみたい。
  • 疲れのピーク、アースへ移動する気力がわかない。遠くからブッチャーズの音が響いてくる。行きたいのに行けない、そんな状態。
  • そのままレッドに残り「TWIN TAIL」。最初に観た時と変わらない感じ。もともと印象が薄い上に疲れのせいで、少し眠る。生で照井さんをしっかり観れなかったのが残念。終了後テントで就寝。
 まあ。1日目はこんな感じ。アーステント、ボヘミアン・ガーデン、クリスタル・パレスにほとんど行ってない。物販とガチャガチャでアース周りには行ったんですが、ステージには近づかず終い。「クラブキングショー」とかも観てみたかったけど完全に手が回らず。でも、エゾみたいなイベントでは割り切りとペース配分が大事なのでこれも致し方ないこと。雨が無ければという思いが強いが、それでも1日目から充実した内容。2日目への期待を胸におやすみなさい。→16日分へつづく。
(追記)
 そういや1つ忘れてたことが。「安藤優子」から「マボロシ」へ行く途中、なんとか「フラワーカンパニーズ」一瞬だけ観ることができました。来年も来てくれたら、必ずちゃんと観ようと決心しました。
 あと、レッド周辺のなんとかというカレー屋がよくゴハンを切らしていた。その度に売り子のオネエちゃんが叫ぶ(炊きあがりをカウントダウンする場面も)。その必死さが印象に残る。2日目も同じような場面に遭遇したので、来年も出店するつもりだったらもう少し計画的にね。
あらためまして、はじめまして、ミドリです。

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