結果報告(5月5日)

 ようやく風邪が抜けてきた。夕飯食ってその気になったので県営名古屋空港にできた新しい映画館へ。観たのはこの作品、 今年は日本でも全国的に普及すると思われる3D上映の環境。そのヤマは12月頃に予定されているジム・キャメロンの新作「アバター」と思われるのですが、一応その予習ということで鑑賞。もちろん夏以降CGアニメを中心に何本かの3D作品が公開予定があるので、それまで何本かの作品を観ることにはなるはず。他にも109シネマがIMAXシアターを全国で展開するのと合わせて、全国のシネコンでインフラの大転換が起こる模様。楽しみな1年だと思います。
 で、作品はタイトル通りイギリスのバンドU2のライブを3Dで収録したもの。3Dといっても「飛び出す」というより「奥行きがある」という感じ。観客越しにメンバーを映したカットなどは手前の観客が飛び出して観えたりするんですが、それ以外は画面の向こうにあるステージが奥行き感タップリに表現されている。(ただしドラムセットを斜め上から撮影したカットは、ドラムの立体感が楽しめたりする。)それにしても「飛び出す」と「奥行きがある」があるの二種類の映像が連続的につながっていると、どちらの「見え方」を中心に処理していいか結構混乱する。
 すっかり世界的なバンドになったU2については、文句なく圧巻のライブ。巨大なスタジアムのサイズにも驚きだが、そのステージセットもスゴい。でもライブのヤマが「POP3部作」以前の楽曲なのが個人的にツボでした。それと「FLY」の立体的な画面作りは3D映画のある種の可能性を感じさせる面白い演出でした。あとオーバーラップが大変奥行きのある感じで、レイヤー状に重なる画面が平面的な画作りと同じ手法ながら、重なった被写体が前後でしっかり観えて面白かったです。
 ライブ映画という意味で言えば、個人的にはフィル・ジョアノーの「U2/魂の叫び」のほうがいいと思う部分が多かったりするんですが、上映時間80分という最適感も含め、大変心地よく、面白い内容になっていると思います。(U2ファンならいつまでもあの空間に浸っていたいと思うはず。)
 久しぶりにマーク・ベリントンが関わった作品を映画館で観れたという点も含め、音楽好きの人や3D未体験の人はお近くに上映館があれば、ぜひ体験してもらいたい1本だと思います。
U2 魂の叫び [DVD]

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ヴァーティゴ 2005//ライヴ・フロム・シカゴ [DVD]

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